映画「レッド・スパロー」ネタバレ感想 - 美人スパイに内側から蹂躙される体験記

こんばんは桜江です。都心は桜もだいぶ散り始めました。スタートの春、危険な扉を開くは...?
3月30日の期待作ラッシュ、ラストを収めたのがジェニファー・ローレンス主演のコチラ!
 
レッド・スパロー(2018)

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監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス(ドミニカ・エゴロワ/スパロー内ではカーチャ)/ジョエル・エドガートン(ネイト・ナッシュ/CIA局員)/ジェレミー・アイアンズ(コルチノイ将軍)/マティアス・スーナールツ(ワーニャ・エゴロフ/ドミニカの叔父)/メアリー=ルイーズ・パーカー(ステファニー・ブーシェ上院議員)/セバスチャン・ハルク(マトーリン) 他
 
おすすめ度
★★★★★★☆☆☆☆
・ただ強いだけじゃないスパイが観たい
・ジェニファーに心の底からほだされたい♡
・噂のプーチンそっくりさんを拝みたい 笑
こんな人にはおすすめしたい!!!
 

あらすじと見どころ

バレエ団のメインプリマとして活躍していたドミニカは不幸な怪我から、叔父の勧めでロシア情報局に関わることとなる。ある暗殺を目撃したことからロシア国家の駒として”スパロー”に入った彼女を待つミッションとは、裏切者のモグラは一体誰なのか?裏でそれぞれが企む魂胆の真相とは──
 

ストーリーとネタバレ

※未見の方は注意!※
 
ロシアのゴーリキー公園、あるCIA職員が秘密の取引をしている場に警察に鉢合わせた。取引相手を守るために発砲した男はCIAからロシアを退くことを命じられる。
その頃バレエ団のメインプリマを務めるドミニカはあうパーティに参加する。ロシア情報局の副長官を勤める叔父のワーニャ・エゴロフと再会し、保安局のウスチノフと知り合うこととなる。
 
3か月後、ドミニカは演劇の最中にペアとの呼吸が合わず大きなけがをしてしまう。劇団に生活を支援してもらっていたことから叔父を頼るようにとの助言を受ける。その中自分の怪我は不幸な偶然ではなく、ペアの男とその彼女に仕組まれたことだと知ったドミニカは二人に復讐したのちに叔父の力を借りつことを選ぶ。
しかしウスチノフを騙す簡単な仕事だったはずが、ウスチノフの暗殺を目の当たりにしたことによりロシア情報局に入ることを余儀なくされる。またロシア局では、国の情報を漏らしている裏切者の"モグラ"の特定を急いでいた。
 
ドミニカが連れていかれた訓練施設"スパロー"では、スパイとしての訓練の一環として異性の欲望を見極め、時に性的に魅了することも必要とされた。しかしスパローの環境に反発するドミニカは、ロシアに連れ戻されてしまい現場の任務を任される。ある日ドミニカはルームシェアをしているマルタがブーシェという上院議員補佐官とある取引を控えていることを知る。
ドミニカはCIAのある職員の尾行を始める。彼はゴーリキー公園での取引をしていたネイトだった。アメリカとの裏取引を始めたドミニカは、ウィーンに急いで口座を開設し帰宅する。家ではエゴロフが待ち構えていた。マルタが握る情報を共有していると思わせ、エゴロフを帰らせるもマルタに拳銃を向けられる。話し合うも、マルタは局にドミニカの告発をしに行くが、情報を漏らしたことから見せしめに惨殺される。
ドミニカはブーシェとの取引を実行するが、取引後に嫌な予感を察知したブーシェは事故に遭い死んでしまう。ドミニカは表ではロシアとしての取引を行いながら、裏でディスクの差し替えを実行してアメリカに情報を渡していた。裏切り行為の告発を受けたロシア局はドミニカを送還させ、熾烈な拷問を続ける。決して認めなかったドミニカは解放され、エゴロフに頼み任務に戻る。早速ネイトの元へ行き、今回は助かったが亡命したいので25万ドルを振り込むよう頼む。夜を共にするも明け方に彼を訪ねたのはロシア局の暗殺者マトーリンだった。ドミニカは拷問に加担し、マトーリンの隙をついて殺害してしまう。
治療のため病院で過ごすドミニカに会いに来たのはコルチノイ将軍であり、彼こそがモグラの正体だったのだ。モグラを渡して国に帰るだけなど勿体ない、私の後任となるのだと諭される。CIAとの取引当日。ドミニカが告発した"モグラ"を連れてきたロシア局はドミニカとの受け渡しを行う。しかし"モグラ"として連れてこられたのは、叔父のエゴロフだった。ドミニカは始めからエゴロフに全てを負わせるべく、証拠となる工作を重ねていたのだ。部屋のグラスにも、ウィーンの口座も、すり替えたディスクもエゴロフが関わったと思わせる仕掛けをしていたのだ。受け渡しの直後にエゴロフは殺され、ドミニカはロシア局員として活躍し続け母と変わらず暮らすのだった。電話の向こうでは初めてソロを踊ったバレエの想い出曲だけが流れ続けていた。
 

“女の武器”を生かした新スパイ

女性が主人公のスパイ映画ということで、昨年秋に公開されたシャーリーズ・セロンが主演の「アトミック・ブロンド」を思い返しながら楽しみにしていたコチラ。ジェニファー・ローレンスはめちゃめちゃ好みというのではないにも関わらず、演技とか普段のエピソードとかの人間性がすごく好きな女優さんの1人。なぜか惹き付けられるし、ヤバイ女の演技がヤバイ(語彙力)
シャーリー姐さんの女スパイは、男にも全く退けをとらない戦術とアクション、どんでん返しと、比較的アクション寄りのイケメンお姐様でした。
 
こちらもそうなのかなと思いつつ映画館に足を運ぶと、アトミックとは全く別のベクトルに振り切った「心理を見極め、女性として魅惑すること」を武器とした人物像。男に負けない女スパイも大すきだけれど、こういう女スパイを待ってました!!
 
ただ、アクションではないからこそ時間をかけるところは多くて、140分はやはり少し長いかなと。最後は駆け足気味に伏線回収されたし、そのバラしも想像しやすい内容ではあったので。そして痛い。もう心が痛い、女性は特に目を背けたくなるシーンもちらほらあります。R15がついているのは残酷な拷問シーンはもちろんのこと(皮剥ぎ、業務用ピーラーに見えた...笑)、ジェニファー姉さんは大胆に脱いでくれると思いきや、つけあがり男に強姦されかけたり、されたりするシーンもあるので...。それに屈せずとも、エロスだけではないやりきれない思いもどこか覚えたり。
 

バレリーナ→スーパースパイの変貌に置いてけぼり感

ダジャレではないです。声に出して言いたい日本語、スーパースパイ。
スパローはスパイ育成施設でありながら、相手の心に溶け込む手段の一つとして性のテクニックの指導もあって。授業でセクシーなビデオを観たり、ある男を連れてきて「こいつを満足させるのよ」なんて言われちゃったり、「身体は国のもの」だなんて告げられちゃったり。その辺の胸糞は置いておいて、ただのバレリーナだったドミニカが突然超一流スパイになっているの、いまいち付いていけない部分も。スパローで教えこまれたと捉えるけれど、性ばっかりより少しは通常スパイっぽい訓練シーンも欲しかった。人生をメチャクチャにされてブチ切れて、手元の杖で裸の男女をメッタメタに殴打した彼女が、突然スマートにやりくりされても怖いよ。頭が良いのは分かるけれど、弱さも隠しきれない女性だったのがいつの間にか逞しく、強かになっているのは面白くもあり、現実を乗り越えて変わる様が欲しくもあり。
 
ラストの電話での思い出の曲が流れるのは、ネイトがかけているのだろうけど、それも可愛いというか。ハンサム扱いされているのにはおお?となるところもありましたが(失礼)
 

情と性にほだされる男スパイたちとロシア

ドミニカの実力があるからこそ相対的にそう見えるのかもしれない、けどもこの映画の男性陣がひよっこすぎるのではという疑問。いやスパイも人間だし、情も愛もあるでしょう。でも舞台はロシアスパイやで?KGBが泣くよ??
上司にも部下にもあいつは辞めさせろと何度言われても「いや姪は出来る奴だ、勿体ない」「次は間違いない俺の姪だから」(ちょっと盛りました)っていや正直結果それで嵌められてしまうわけだし、まぁ1周回って可愛いから個人的にはありなんですが。笑
CIAエージェントも相手が諜報員と分かっていながらぬけぬけと熱い感じになってしまったし。それがハニートラップの結果とはいえもう少しスパイらしさが欲しい。。
 
ロシア局員なのにバリバリの英語で会話しているとか、ロシアっぽくないとか、そのくせプーチンに激似な人がいるとかその辺は言わないので。
(しかしマティアスは本当...いつかプーチンの映画がたくさん撮られるようになったら引っ張りだこだね...)

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ンンっとなるところはあれど、ジェニファーの美を見事なまでに引き出してくれたことには感謝。パッツンも珍しいし可愛い。細かい伏線確認するのにもう一度見たくなるからスパイ系はずるいな(好き)
 

ついったー始めました(少し前に)
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桜江 sakurae (@bgn1001)
 
 
同日公開映画も粒ぞろいですよ~~