映画「アベンジャーズ/エンドゲーム 」 ネタバレ感想 - 控えめに言って200億点の超傑作

 
ついに、ついにこの日が来てしまいました……
取り急ぎマラソン上映からの最速上映の2本立てをしてきたので、頭と感情の整理を兼ねてまとめます……去年に引き続き頭の中ぐしゃぐしゃの書きなぐり率高めです注意……!
 
それからそれからマラソン上映の六本木会場では、エンドゲーム開始前にマーベルコミック編集長のセブルスキーさんがコメントを届けに来てくださいました!!!のでペタリ。
日本語もかなりお上手でユーモアも交えながら熱い想いと、ネタバレの恐怖に包まれていました(笑)ポロリしたらクビだからね、ラファロみたいに言われちゃうし...(笑)
 

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※※未見の方は絶対に絶対にエンドゲームを見るまではここよりブラウザバックお願いします※※
 
 
アベンジャーズ/エンドゲーム(2019)
Avengers/END GAME

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監督:アンソニールッソ/ジョールッソ
出演:ロバート・ダウニーJr/クリスエヴァンス/クリスへムズワース/マークラファロ/スカーレットヨハンソン/ジェレミーレナー/ブリーラーソン/ドンチードル/カレンギラン ほか
 
 

■ あらすじ(IWおさらい)

 
宇宙最強のヴィラン、サノスがついにインフィニティストーンを集め、数多の惑星を遅い半壊、殲滅させ始めていた。
アベンジャーズは一丸となり、惑星タイタンと地球ワカンダでサノスとの戦闘に全力を上げるが、インフィニティストーンは全てサノスに奪われ、敗北を喫してしまう。宣言通りに「全宇宙の人口を半分にして均衡を保つ」ことを実現するため、指パッチンをすると世界では多くの人が灰となり消えてしまった。
 
残されたアベンジャーズは消えた仲間と人々、世界を取り戻すことが出来るのか。その肝となるのは──。
 
▼去年書いたIWの詳しいまとめ考察はこちら
 
▼エンドゲームまでのMCU年表はこちら

 

tok123.hatenablog.com

 

 
▼エンドゲーム時点のインフィニティストーンとヒーローたちへの影響はこちら
 
ここからは本当に閲覧注意です※
鑑賞前に出来心でチラッと見るのもダメ絶対です※
 
 

■ エンドゲーム ネタバレ

サノスの指パッチンの影響は世界中に及び、シビルウォーでの逮捕から家族のために司法取引をし、自宅軟禁となっていたクリント(ホークアイ)もその1人であった。
家族を突然奪われた喪失と憤怒に駆られた彼は、世界中で"ローニン"として暗殺を続けることしかできずにいた。
 
指パッチンから22日後。
タイタンで生き残ったトニー(アイアンマン)とネビュラは、船の修理やコミュニケーションを取って過ごすも、船の燃料も食料も全て尽きようとしていた。
そこにキャプテン・マーベルが助けに現れ、地球で作戦を模索する残ったアベンジャーズと合流する。
 
「サノスの多いなる計画の最後は"農園"」、「インフィニティストーンを2日前に使われた惑星がある」ことから、インフィニティストーンを取り返しに行くアベンジャーズ。
しかしそこにはボロボロでストーンもないガントレットだけが残されていた。総てを失い、この先の希望も失ったソーはサノスの首をとり、アベンジャーズはバラバラになってしまう。
 
5年後──。
それぞれの"今"を生きながらも、諦めることは出来ないと語るスティーブ(キャプテン・アメリカ)とナターシャ(ブラックウィドウ)。
そこにスコット(アントマン)が突如として現れ、自分は当時量子世界にいたので影響を受けなかったこと。量子世界では時間の流れが異なり、現実で5年経っても量子世界では5時間程度でしかなかったこと。タイムマシンのように別次元へ行き、インフィニティストーンを持ち帰ることが出来れば失った人々を取り戻すことが出来るのではないかという。
一筋の希望に賭け、アベンジャーズを再び招集するキャップ。科学者のハルクや、ペッパーと娘のモーガンが生まれ、始めは反対されたトニーも力となり、インフィニティストーンを回収する旅が始まった。
 
トニー、スティーブ、バナー、スコットは2012年のNYでスペースストーン(アベンジャーズがロキから奪ってシールド(ヒドラ)に渡ったところ)、タイムストーン(当時はエンシェントワンが所有)、マインドストーン(ロキのセプター)を。
ソーとロケットは2013年のアスガルドでエーテル(ジェーンの身体の宿っている地点)を。
ローディとネビュラは2014年のモラグでパワーストーン(クイル(スターロード)が盗難する前)を。
そしてソウルストーンのあるヴォーミアへはクリントとナターシャが向かった。
 
それぞれが過去と向き合いながら石を回収し、現代へ戻る。"石を得るためには最愛の人の犠牲"が必要であるヴォーミアから戻らなかったナターシャを除いては。
 
ガントレットが完成し、ハルクが指パッチンを決行し、失われた人々が元に戻った。しかしそこに2014年当時のネビュラが現代ネビュラと入れ替わり、現代にサノス軍をトラベルさせてしまう。
 
アベンジャーズ施設は全壊され、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーのBIG3はサノスとの最終決戦へ。いっそ半滅ではなく全て滅ぼして1から世界を作る、というサノスが率いるは過去ザコヴィラン含む大軍。
圧倒的な数の敵を前にしたキャプテンに届いたのはIWで消滅したサム(ファルコン)の声。次々とストレンジたちの魔術で消えたヒーローたち、その仲間が集結する。
 
「Avengers!──assemble.」
 
キャプテンの一言で大戦争が始まり、アベンジャーズは協力してインフィニティストーンを元の次元に戻そうとする。全力を挙げて守るもガントレットは再びサノスの手に。ストレンジの「(今が1400万605分の1だ)」をとっさに理解したアイアンマンはガントレットをすり替え、指パッチンを実行する。するとサノス率いる軍は消滅し、アベンジャーズに勝利が訪れた。インフィニティストーンのエネルギーを全身に受け、息をひきとったトニーを残し...
 
トニーとの別れを過ごし、それぞれの場所へ戻りゆくアベンジャーズ。キャプテンはインフィニティストーンを元の場所に戻すべく、ハルク、バッキー、サムを残し再び量子世界への旅へでる。5秒後に戻ったスティーブは自分の人生を生き、年老いた姿でサムに"キャプテン・アメリカ"とその盾を譲り渡した。
最後にはトニーのハンマー音がひびいていた。
 

■ 22作品の壮大すぎる"メイキング映像" 

 

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もーーーーーっっこんなにも熱き超傑作があっていいのか!?とたくさん興奮して、笑って、泣いて、すべての感情を出し尽くした3時間でした……いや3時間には全く感じないので我々は量子世界にいるという解釈が正しいのではないか...。
10年かけて育てたシリーズを終わらせる、出来るだけ多くの人を納得させ楽しんで終わらせられる形で。って、とっても難しいことだと思うんですよ。でもエンドゲームはそれをやってみせたなって。最高に豪華で情報もたくさん詰まっていて、お祭りのようなのにしっかり筋も通っている。やっぱりルッソ監督が天才すぎるとしか言えないし、ここを目指して10年土台を作ったMCUには本当に頭が下がるので一生ケヴィンファイギの靴を磨かせてほしい。
 
さて、MCU一区切りとなる今作に向けて、1ヶ月ほど前から再び全作品を一巡したんですけど、本当に本当に改めておさらいしていってよかったなと!!!これから観る人もおかわりする人もぜひ過去作かじっていきましょう...!じゃないと分かる分からないという次元でなく、とにかく観ておくと「ウワーーー!!あのシーンだーー!!」となる興奮度が桁違いです。
 
もう11年分のメイキング映像と言っていい内容で。あの映画のあのシーンの裏続きとか。オマージュも本当にいっぱいあってね... 初見をマラソン上映で観られたのでやはりコアなファンも多くて、そんなシーンのたびにどよめきが起こって本当に楽しかったのでこの感情を味わってほしい!!
 
私はキャプテンの「ハイルヒドラ」で絶頂興奮、そして伝説のピカチュウ対決にしか見えなかったここ好きです。(ミュウツーの逆襲より)
 

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あとソーは長髪派だったので、ソーのカットになった瞬間「髪伸びてるぅ!!」→ニート生活による体型ピザ精神メンヘラ化での登場にちょっと悲鳴をあげたくらいには衝撃を受けましたね(笑)クリヘム今回ありのままで撮影ほとんどしていないんじゃないか...?(笑)
 
そしてトニーのおわかれ会のシーン、ヒーローたちが正装で見送るんですけど、スーツの個性を観ながら悼んでいると、バキサムワンダの後ろにすごくイケメンな青年が立っていて、あれあれあれ……?見たことあるよねえーっと...君は...君は……!!!!!!!
 

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ウワアアアこんなに大人になってぇぇぇええええ!!アイアンマン3のハーレイくん(タイ・シンプキンス)、大事な連絡をするくらいだからトニーも気にかけている"坊や"の1人だったんだろうなって...。
 

■ オリジナル6それぞれの最終章

 
初期メンバーの6人、トニー、スティーブ、ソー、バナー、ナターシャ、クリントそれぞれの物語もしっかり完結させられていて胸を打たれまくりましたね……。
 
トニーは家庭最優先となったと見えて、打開策をテストした結果、タイムトラベル成功の形が見えてしまう。そこまできたらトニーはやるしかなくて。エイジ・オブ・ウルトロンでトニーがワンダに恐怖を見せられたシーンでアベンジャーズが壊滅して、「出来ることがあったのに、なぜやらなかった」とキャプテンに言われるシーンがありました。あれもずっとトニーの核の1つだったんだろうなって。
そして1970年のNYで、ハワード(父)に「大義のために個人の幸せを諦める必要なんてない」と言われたときはどうなるかと思ったけれど。
 
ソーはIWでの敗北、その後首をとっても虚しい気持ちが残って、大事なものは全て奪われて何も残っていなくて。そのまま酒浸りの日々に堕ち、あっという間に堕落ニートくんであんなに太っちゃって...(笑)めっちゃ太ったアクアマンだ...って思って観てましたね。トニーにはリボウスキって言われてました(リボウスキはこちら↓)
 

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それでも2013年のアスガルドで母フリッガと話し、「ヒーローとはありのままの自分を受け入れること」と助言を受けたことで、ようやく前に進むことが出来た。ロケットに言われた「死は受け止めるしかない、でも消えた人は取り戻すことが出来るんだ」というのがあまりに深くて。そこでやっぱり前作で物理的に亡くなったヒーローにはもう会えないんだな...って実感しましたね。
 
ナターシャとクリントはもうヴォーミアに向かった時点で胸が苦しすぎて、展開もそうなるのは分かっているんだけれど一番しんどいシーンでもある。。ナターシャは出会えた「家族」が幸せを取り戻す未来を選んだ、クリントの家族ともかなり親しくしていたこともあって、取り戻せる家族にクリントを返してあげたかった想いも強かったのだろうし。元は暗殺者同士で出会い、借りを返すためにといて、シールドに入ってスパイ活動を続け...2人は恋人関係ではなかったけれど、そんなものは超越した深い、深い、愛で繋がっていたんですよね。誰よりも安心して背中を預けられる相手、互いがどんな状態でも根底で相手を信じて行動出来る。操られたクリントと全力で戦い、シビルウォーでも互いを傷つけあおうと、信用と愛が軸にあるから出来ること。
 
そう考えると残ったメンバーの中、ヴォーミアでソウルストーンを手にすることが出来たのはこの2人だからだったのかもしれない。というかソウルストーンの愛する人を犠牲にしないといけない設定さ~~~~愛する人と来ていることが前提になっちゃっているけどそこのところはどうしてるのって気持ちがある。1人で来たら一旦帰るの?ころすために愛する人を連れて??というかタイム泥棒会議で誰がどこに行くか話し合ったはずだけど、ネビュラはこのことに気づいていたのだろうか……
 
バナーはようやくハルクと分かりあって共存することが可能になったし、NYチタウリ戦に戻って自らの黒歴史に頭を抱えるバナーにはオタクは揺さぶられましたね。
 
そしてキャップ。もーーー満載すぎるオマージュの数々。WSの再来シーンあまりにたまらなかった。
最後の是非は改めて考えるとして、「キャプテン・アメリカ」という盾を背負ってしか生きられなかったスティーブが、スティーブロジャースとして生きるという選択を出来るようになったというのがよかったなぁ。最後の表情を見たらこれでよかったんだなって思うし、何よりずっと心残りだったペギーとのダンスを出来たってだけでもう満点なんですよ。もう十分ですありがとうなんです。。
 
 

■ MCUを支えた監督たち

それからまさかこんなに笑うこともあるかとインフィニティウォー鑑賞後には想像できないほどに楽しいシーンが多くて。MCUの完結として何もかもが満足なんですよね...。
今回もプロデューサーとして様々な人が関わっているとはいえ、ルッソ監督たちが主導で撮った作品って最高にかっこよくてアクションもスマートさも秀でていて、比較的"かっこいい"に振り切った深い内容が多いなという印象で信用をおけるんですけど(MCUルッソ監督作品「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ/インフィニティウォー」)
今回これだけ笑いも筋もかっこよさも実現しちゃってバランスもよくって、もうおみそれしました以外の言葉がない!!!
 
しかも今作、そんなMCUを支えた監督たちが本編でも出演しています!!
 
ジョールッソ(上記作品監督、弟さんの方)
→キャプテンのグループセラピーシーン
 
タイカワイティティ(「マイティ・ソー/ラグナロク」監督)
→コーグ(青い岩の)として出演。ラグナロクから引き続き
 
ジョンファヴロー(「アイアンマン」「アイアンマン2」監督)
→ハッピーとして出演。アイアンマンシリーズから引き続き
 
BIG3を大きく成長させた天才監督たちがこんな形でも会えるのあまりに粋すぎる。
(ぜひジェームズガン監督もお願いしたかったけれどいろいろあったし、GOTG vol.3に帰ってきてくれるだけでも嬉しい!!!)
 
 
アベンジャーズシリーズ完結編とはいえ、3部作終わっていないヒーロー作品もまだあるし現在までの主要メンバーが卒業してニューアベンジャーズになるかな~と思っていたけれど思っていた以上に完結編だったんですが...。
ファイギのインタビューでも、今後はあってもこれまでとは全く違うものになるって話しているというし。むしろディズニードラマでバッキー&ファルコンとかロキとかワンダ&ヴィジョンなどの話も出ているので映画とは切り分けるのかなーーー??キャプテン(スティーブ)がキャプテン・アメリカの立場を引き継ぐっていうのは原作でもやっているので納得なのだけれど、映画で続けると混乱しそうでもあるしな...。
 
あとあとディズニーが20世紀FOXを買収したので、アベンジャーズとX-MENの共演が可能なんですよね...!ソニー介せばスパイダーマンとデッドプールも出来るわけで!!憶測の域は出ませんが、ここまで楽しませてくれたMCUとディズニーに今後も期待したいです。
大好きなヒーローとその俳優たちが卒業してしまうのは本当に寂しいけれど……契約も年齢もいろいろあるしなぁ。
エイジ・オブ・ウルトロンの最後にヴィジョンがウルトロンに対して言う「永遠に続くものは美しくない」という言葉。これは本当に真理だと思っていて。大好きだからこそ、素晴らしいものだからこそ、「最後」があるのはむしろいい形なんですよね。ダラダラ続けて昔はよかった~なんて言われるよりずっといい。そしてこれだけ売上も知名度もあるアベンジャーズに区切りをつけられるディズニーとしても流石だなって。企業としてはそこが理由でというのも大きいなぁ
 
 
サノスと姉妹とか、キャプテンの最後とか、ロケットとか、まだまだ考察やら感想やらまとめたいので改めてアップします!!