映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ネタバレ感想② - 考察と振り返りと




アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのネタバレ考察も感想も、まだまだ書き足りない&前記事が長くなりすぎてきたので②です。

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ストーリー展開とネタバレ、サノスやアベンジャーズメンバーの新仕様について等々はコチラ。(というか↓を前提に話すので読んでいただいてからの方が分かりやすいかも)

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観にいく前のおさらいにはこちら。(時系列や全作の簡単なおさらいも書き上げたかったのですが間に合わず...)
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これだけの数のヒーローがいて全員に見せ場がある

そりゃあ多少の偏りはあって然りです。進行上、仕方がないので。ただいわゆる「(キャラクターとしての)死にキャラがいなかった」というのはルッソ監督のすごいところだなと。(逆に言えばそこを生かすに手に余るから、ホークアイとアントマンは今回出なかったのかという可能性も)

ウルトロン以降のお約束でもある協力技も興奮剤の1つですね。ワカンダでバッキーがロケットを持ち上げ(ある種の二刀流?笑)て銃乱射したり、タイタンではストレンジの時空移動を組み合わせてスターロードやスパイダーマンがサノスの隙をついたり。

それから女性ヒーローで固めたワカンダのシーンがあったのもゾワゾワしました。敵も唯一の女性ヴィラン、対するは最強の魔女スカーレットウィッチ&我らが姐さんブラックウィドウ&陛下に気安く触れたら〇すマンのオコエさん!!それぞれが全く違う特製と武器、攻撃方法であるにも関わらず互いを生かす戦術は武者震いものですよ!

しかし今回での生存メンバーにBIG3(アイアンマン、ソー、キャプテンアメリカ)が含まれていますけど、ほぼほぼ今回残ったメンバーこそ次回ではついにいなくなってしまう面々と言えるわけで。(契約等の大人の事情も含め) そういえばネビュラちゃんも生存組ですが、原作インフィニティ・ウォーでは彼女がかなり重要な役柄を担っているので、ぜひ注目してみてください!(もちろん原作と必ずしも同じではないことも念頭に)

ロケット・ラクーンについて

IW鑑賞から2日が経ち(初見0時上映でした)、多くの可能性や考察を考えたり観たりした中で、ひとまず行き着いたのがココ。
まず始めに、監督よ大事な相棒を目の前で一度ならず二度も失わせるのはやめてくれ。(この2人に限らないけれど)

仲間達の灰化を目の前に、現状を理解しきれない生存メンバー。ワカンダ戦闘での残ったメンバーは続々とキャップの元へ集まっていきました。グルートを目の前で失ったロケットは、画面奥よりの木の上で俯いているところが映されます。

このシーン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1で、グルートがチームのみんなを守るために自ら犠牲となってしまい、ロケットが泣き崩れるシーンと構図がほぼ同じなんです。一度ならず二度も親友を目の前で失い、今回は灰になってしまったので以前のように残った枝からまたグルートに出会うという道も残されていない。
ロケットは科学実験によってアライグマの姿になっていて(詳細は映画では語られていません)、犯罪を繰り返しては脱獄して、という生き方を続けていました。なので失うものなんて何も無い、と生きてきたのがこのチームに出会い、GOTG2でのヨンドゥとの繋がりを経て、(そういえばクラグリン出てこなかったなぁ)家族と呼べる大事な存在が出来て。

その中でソーとの会話のうちにこんなぼやきがあり。

ソー「大事な人は全員死んだ、必ず勝つ。もしダメでも、失うものはもう何もない」
ロケット「......俺は失うもの、たくさんあるけどな」

ロケットがこんなことを言うようになって。それでも結局失ってしまって。GOTG1のように寄り添ってくれるドラックスや家族と思える仲間も傍にはいなくて。もうあのときからGOTGメンバーは家族だったし、いくら口が悪くて乱暴でもロケットが仲間思いなのはずっと一貫されているからこそ、また取り残された姿を見るのがとにかくしんどかった。

しかもロケットはずっと動物扱いされるのを何よりも嫌っていて、例えばGOTG1でも、まだ分かり合えない頃のドラックスたちと「あいつら俺をネズミって言いやがった!」
「あの女もだ!!」「俺だって好きでこんな姿になったんじゃねぇ......」とキレて、危うく殺し合いになるところがあって。それが大きなコンプレックスの1つであったのに、今回はそういった扱いに逆毛立てて怒るところがほとんど無い。ソーなんてずっと「ウサギ」って呼んでいるのに。「ンア?」とピキッとしてはいるけれど、以前のロケットじゃこうはならなかったし、これもGOTG2以降の絆が深まった中で変化していったところだなぁと。(ヴィジョンも完全に人間状態になる術を得たことだし、ロケットも元の姿に戻れたらいいのになぁそのままでも可愛いけど(MCUでブラッドリークーパーの姿を見たいという気持ちもある))

GOTG登場シーンの音楽はもちろん...?

GOTGが救難信号を受けて駆けつけるシーン、あの音楽だけでガーディアンズだ!とリズムを取ってしまった人も多いはず。あの音楽はやはり、GOTGシリーズを手がけるジェームズ・ガン監督によって提供されたらしいです!(ガン監督のTwitterに明記あり) どうりであの一瞬でGOTGの雰囲気を完璧に再現しているなと思うはず。
ガモーラがクイルと同じように歌っているのにも驚いたけれど、その分このチームの関係も進んでいるということ。

ソコヴィア協定について

今作ではアベンジャーズ施設に残るローディが、ロス長官らと通信をするシーンで語られるのみですが、ソコヴィア協定も一応生きているようですね。
チームキャップは自警団として逃亡しながら活動を続ける中で、見た目の変化もあり。厳しい環境を共にしてきた関係から、チームワークは更に上がっています。
そもそも今回は宇宙の命運がかかっていて、国連がどうとか逮捕しろとかそんな次元ではないのですが。(現状ではロス長官が生きているかどうかだって分からない)

ソコヴィア協定とトニーの「アベンジャーズは解散した」については、「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」で語られていますのでそちらもぜひ。

初めと終わりに全て持っていかれそうになるが笑い要素も多い

2回目の鑑賞(上映初日の2D)はお隣と前の席が外人さんだったこともあって、たくさん笑いが起こるし雰囲気がよくてすごく見やすかったです、ネイティブのそういう反応っていいよね。日本人は気にしすぎるところあるなぁとやはり思ってしまう。

中でもあの重苦しさをはねのけてくれるのが安定のGOTGチーム(笑)マンティスちゃん可愛いよマンティスちゃん。ドラックスも安定のギャグ要員だけれど、さすがにGOTG2よりは下ネタおじさんではなくなっていたかな。スタロも嫉妬全開でソーに張り合うのかわいいし、太ったぞって言われてショック受けてるのなんてもう女子ですよ。(笑)
GOTGチームとタイタンで合流したトニーがぐったりしてしまうのも深く頷ける濃すぎるメンバーだからね。そういえばかねてよりロケットはキャプテンとソーとは波長が合いそうだし、絡んでほしいなぁと思っていたので嬉しい誤算でしたね!

ウォンさんも癒し系だし、バナーも和ませてくれる。(あれはもうバナーではなくラファロおじさんそのものと言ってもいいお茶目。)ハルバス(ハルクバスターのスーツ)着てテンション上がった挙句に転倒するバナーを冷ややかな目で見るオコエさんもたまらないです。ワカンダフォーエバー。

そういえばアベ4はタイトルが公開されること自体がIWのネタバレにも繋がりかねない、と聞いてはいたけれどまさか詳細何もないとはなぁ。まぁネタバレ禁している以上は、公開中は伏せるのかもしれないですね。
とにもかくにもあと1年待つしかないので。私は今でもスクリーンで同じ画面にキャップ&バッキー&ソー&ロキの豪華推しの玉手箱や~!!!を観ること、諦めていないので。ルッソ監督、信じてますよ!

★コメントをいただいたので一応こちらにも

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>二部作なんですかね
来年のアベンジャーズ4がフェイズ3の区切りとも言われているので、実質2部作と考えていいような気がします。

>逃亡中はどこから逃げてるのか
逃亡中のチームキャップについては、「シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ」におけるヒーローは国連の管理下にあるべきという「ソコヴィア協定」に絡んでいます。その是非とその後のある事件発覚でトニーとは決裂をしていて、チームキャップはその中で逮捕された上に脱獄をして逃亡をしていることになっています。(アベンジャーズ施設に帰ってきた面々を見たローディが「みんなボロボロだな」と言うのはその意味もあるかと)

>サノスがガモーラを案内したときのキャラはレッドスカル?
あの赤い風貌で鼻もない姿なので、レッドスカルでほぼ間違いないかと思います。「私も昔ストーンを扱おうとした」という発言もあるので(キャップ1のラストでストーン(四次元キューブ)に焼かれる描写があったはず) 個人の考察と感想の範囲ではありますが参考になれば嬉しいです!

※先ほどエーテルと誤記載しておりました;失礼しました><