映画「キングスマン」ネタバレ - 英国紳士コリンとパリピ・サミュエル

日本では2018年1月5日に続編「キングスマン:ゴールデン・サークル」の公開が決まった1作目がコチラ。
英国俳優で固めたスパイ組織「キングスマン」で1人の青年が1人前のスパイになるまでと師弟関係から目を離すな!
 
 
キングスマン

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監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース/タロン・エガートン/マイケル・ケイン/サミュエル・L・ジャクソン 他
 
★★★☆☆(3.7)
 

あらすじ

 
母と2人で暮らすエグジーは海兵隊を辞め、地元で手癖の悪さから何かにつけて喧嘩をしていた。ある日警察に捕まり、エグジーは幼い頃「君の父親は殉職した」と告げに来た男に渡された番号にかけ、無事釈放される。迎えに来たのはどこの国にも属さない「キングスマン」というスパイ組織の男、ハリーだった。
エグジーの可能性に目をつけたハリーは彼をキングスマンの候補生に推薦し、過酷な試験が始まる...
 

ストーリーとネタバレ

 
昔渡された番号をきっかけに、表向きは高級テーラー、裏の顔は秘密のスパイ組織「キングスマン」の候補試験を受けることとなったエグジー。普段は手癖の悪さと喧嘩っぱやさから悪さばかりしていたが、その身体能力をはじめにハリーに目をつけられたのだった。
 
候補生の最終試験までこぎつけたエグジーだったが、最後のミッションをこなすことが出来なかったエグジーは失格となるも、記念にハリーがスーツを仕立ててくれることとなる。
そんな最中に悪徳実業家のヴァレンタインは破壊と創造から新しい世界を作るべく、世界中に無料SIMの配布を始めたのだった。そのSIMカードにはヴァレンタインの信号を受けると人間の凶暴性を最大限に引き出す力を備えていた。
 
その実験を決行することを悟ったハリーは現場となる教会に向かい、理性を失い凶暴化した人々を制圧するのだった。しかしハリーは教会の前で出迎えられたヴァレンタインに射殺されてしまう。
その様を映像で受け取っていたエグジーはひどく動揺するが、ヴァレンタインの更なる野望を止めるべくヴァレンタインの元へ駆け付けてゆく。衛星での信号発信を止めるべく候補試験に合格したロキシーは宇宙へ向かい、エグジーはその信号を逆利用することで敵を一掃することに成功し、一人前のスパイとなったのだった。
 

感想とか文句とか

コミックが原作なだけあって、いい意味での軽々しさとエグさもたっぷり。ストップモーションやスローを多用するアクションシーンはとても気持ちよく観られるし、「スナッチ」や「シャーロック・ホームズ」をちょっと思い出しながら観ることが出来た。
 
そしてキングスマンの秘密の武器がとにかくワクワクするかっこよさ!!
傘は盾となり、ライターは手りゅう弾、時計は記憶消去の麻酔銃や万年筆は遠隔操作することで即効性の毒針を発する。私は感電させることの出来る指輪が欲しいですね!!あれは売り出せば防犯グッズの1つとしても売れるのでは?(5万ボルトはダメだろう)
 
ハリー役のコリンは今回はスタイリッシュな紳士で最高にかっこよかったし、セリフの1つ1つに痺れる。「スーツは現代版の鎧だ」「キングスマンは新時代の騎士だ」ってスーツを着ることで更に引き締まる気持ちとそれがあるからこそ進める強さと。
ヴァレンタイン役のサミュエルには出てきた瞬間どうしても笑ってしまうパリピ感がすごい。ハリーを招いて出した食事がマックというのがまたイイ。義足の先にナイフを仕込んだガゼルのスマートな動きと、ナイフでスッパスッパ切ってゆくところはいっそ清々しいまである。
 
スッキリするスパイもので楽しいのは間違いないが、かなりグロめのシーンが多いのも確か。何も考えずに観るのが一番だが、暴力描写が多すぎるのは本国でも示唆されていたようですし。完全にイっちゃっている相手や明確な敵はともかく、地元のイキリヤンキー相手にはやりすぎかなぁと思うところも少し。
ラストの信号を利用して彼らの体内に埋められたチップを爆破させるシーン、花火でコミカルに見せてはいたけどアイアンマン3さながらの爆破はもう笑うしかなかったですね。
 
まだ観ていない人は今のうちに、すでに観ている人も続編前におさらいで英国紳士にトキメきましょう!!